前回の記事でお話しした、シューフィッターさんに選んでいただいたスニーカー。
今回はこの一足についてもう少し詳しく深掘りしてみようと思います。
まずは、プロに見てもらって初めてわかった「私の足の問題点」からお話しします。
自分では気づかなかった、私の足の変化
「歩きづらさは感じていたけれど……」
自分では普通に歩いているつもりでも、体は徐々に変化していました。
プロに指摘されたのは次の3つの変化です。
足裏アーチ(土踏まず)の低下
加齢とともに足裏の筋肉や機能が低下し、立ったときに自分の体重(荷重)でアーチが上から平らに押し潰されていました。
重心の外側逃げと「靴底の外側減り」
アーチが潰れたことで親指側にうまく体重が乗らず、無意識に外側へ体重を逃がして歩く癖がついていました。
さらに小指側が内側に入り込む傾向があり、より小指が薬指の下へ潜り込みやすくなっていたのです。

足首の硬さと「すり足」
「階段を降りるとき、前より足首が固くなっている」この自覚はありました。ここでも指摘がはいりました。
アキレス腱まわりが硬くなり、つま先がしっかり上がらなくなったことで、無意識のうちに「すり足」気味になっていました。
なぜ「ニューバランス W880」が私の足の最適解だったのか?
この足の変化と悩みを解決するために、シューフィッターさんが選んでくれたのが「ニューバランス Fresh Foam X 880(W880)」でした。
足囲(ワイズ)を選べるサイズ展開
靴選びで一番大切だったのは、長さだけでなく「足の幅(ワイズ)」を合わせることでした。
W880は幅をB・D・2E・4Eから選べるようになっていて、私の足にぴったりな「2E」を合わせることで、指を圧迫せず、靴の中で足が前後左右に滑らないジャストフィットが実現しました。
荷重によるアーチの潰れを防ぐ「強固なかかと」
W880は踵と周りの作りがとにかくしっかりしています。体重がかかっても踵が左右に傾かず真っ直ぐ保たれるため、体重で土踏まずが潰れるのを、下から物理的にしっかり支えてくれるのです。
つま先の跳ね上がりと適度なソールの張り
ソールに適度な厚みと硬さがあり、つま先が軽く跳ね上がったデザインになっています。
足首が硬くても、ソールがゆりかごのように前へ転がってくれるので、すり足にならず、足を楽に一歩前へ踏み出せるようになりました。
プロ直伝!正しい履き方と「加圧テスト」の体験
「どんなに良い靴でも、履き方が適当だと効果は半減するよ」と、プロの履き方を教わりました。
床に対して足を45度の角度で入れ、一番深い位置(ヒールカップ)に踵をトントンとしっかり収めます。その状態のまま、甲の紐をキューッと締め上げて固定します。
この正しい履き方をしたうえで店内を少し歩き、体重の移動と足さばきを見てもらいました。
力むこともなくスッと足が前へ出ます。靴とかかとが一体化すると、靴のサポート力が100%発揮されるのだと体感しました。
驚きだった「加圧テスト」
さらに、この靴が私の足にぴったり合うと納得させてくれたのが、足元や体の軸(体幹)がどれだけ安定しているかを確認する「加圧テスト」です。
- 姿勢を作る:靴を履いて真っ直ぐ立ち、両手を後ろで組む。
- 上から押す:フィッターさんが組んだ手の上から、真下に向かってグーッと体重をかける。
- ブレを見る:のけぞって倒れるか、軸がブレずに立てるかを比べる。
いつもの靴だと、上から押された瞬間にグラついて倒れそうになりました。
W880を正しく履いてテストを受けると、上から力強く押されても全くグラつきません。これには本当に驚きました。
それでも感じた素直なデメリットと使い分け
私にとって最高のサポート靴となったW880ですが、日常で使っていて気になった点もあります。
見た目が少しゴツく見える
かかとやソールが強固に作られている分、以前履いていたシューズと比べても爪先が丸く、全体的にがっちりとした存在感があります。

脱ぎ履きの手間がかかる
足と一体化させるために、毎回かかとを合わせてしっかり紐を結び直す必要があります。
「ちょっとそこまで行くのに、毎回紐をほどいて結び直すのは少し面倒かも……」
そこで、靴を使い分けることにしました。
- しっかり歩く日:足の骨格と姿勢を守る「W880」
- 近所へのちょっとした外出:今まで履いていた手持ちのシューズに、インソールを追加して活用
今回はウォーキング用にこの1足を買い求めましたが、「次回は普段履きのシューズもシューフィッターさんに相談してみよう!」と思っています。
今の自分の足を知り、正しく補強してくれる一足を
加齢による足の変化は、誰にでも起こる自然なことです。
けれど、それを放置せず「今の自分の足」に合った靴を選び、正しく履いてあげるだけで、歩く快適さは驚くほど変わります。
「なんだかつまづきやすい」「靴底の外側ばかり減る」と感じている方は、ぜひ一度プロのフィッティングでご自身の足のサイズと幅(ワイズ)を測ってみてください。
