理由をつけて増やしていた、かつての靴選び
以前の私は、お店で気に入った靴を見つけると、無意識に「買う理由」を探していたように思います。
「少しくらい足に当たっても、デザインがすごい好みだし履いているうちに馴染むかな」
「セールで安くなっているし、この値段なら買っておこう」
「手持ちの服に合わせにくくても、いつか履く機会があるかもしれない」
そうやって自分に言い訳をしては買い足していった結果、シューズラックの中には、あまり履かない靴がどんどん増えていきました。
だからこそ今は、「買わない」という決断をすることも、大切な靴選びのひとつだと考えています。

試着したときの違和感を見逃さない
今、靴選びで一番気をつけているのは、試着したときに感じる小さな違和感を見逃さないことです。
どこかが当たっていて少しだけ窮屈に感じる。
以前なら「そのうち馴染むだろう」と楽観的に考えることもありました。
今は、そんな淡い期待だけを理由に買うことはありません。
以前シューフィッターさんに見てもらったことで、「足全体がブレずにきちんとホールドされているかな?」と、自分でも気を付けてチェックするようにしています。
靴の重さについても同じです。重すぎれば歩くたびに疲れてしまいますが、だからといって「ただ軽いこと」だけを基準にするわけではありません。実際に履いて少し歩いてみて、自分の足にとって負担や違和感のない重さかどうかを確かめます。
さらに、雨の日に滑りやすそうな靴底の形状も避けるようになりました。
こうした履き心地や歩きやすさは、見た目やネットの画面情報だけではどうしても判断できません。そのため、今は試着のできない通販で靴を選ぶことはせず、必ずお店で実際に履いて、立って、歩いて確認する。その手間を惜しまないようになりました。


シューフィッターに相談して選んだニューバランスのシューズ
NewBalance Fresh Foam X 880

「いつか履くかも」を手放し、一足に役割を持たせる
もうひとつ変わったのは、足に合うかどうかだけでなく、「日々の暮らしの中で実際に履く場面がどれぐらいあるかな?」と具体的に考えるようになったことです。
値段が下がっているから、あるいはデザインが好みだから、そうした理由だけでは買わなくなりました。
どんなに魅力を感じても、手持ちのボトムスに合わせにくければ、結局は履く機会が少なくなってしまいます。「この靴に合わせるために新しい服を買わなくちゃ」なんてことになれば本末転倒。
だからこそ今は、手持ちの服と合わせやすいか、そしてその靴にどんな役割を持たせるのかをあらかじめ考えるようにしています。
普段しっかり歩くためなのか、雨の日を快適に過ごすためなのか、寒い日の防寒のためなのか、あるいは、冠婚葬祭などの大切な場面のためなのか。
そうして考えていく中で買わなくなったのが、デザインが好きで「いつか履くかもしれない」という靴です。
「いつか履く機会が来るかもしれない」
「いつかこの靴に合う服を買うかもしれない」
そんな「いつか」のために買い置きしていた靴が、以前の私のシューズラックにはたくさん並んでいました。
ですが、モノが増えすぎて管理できなくなった苦い経験を経てからは、靴にも一足ずつ明確な役割を持たせるルールを作りました。今の自分の暮らしの中で、実際に履いている姿が思い浮かばない靴は、どんなに魅力的であっても「買わない」と決めています。
これは、靴を減らすために無理をして我慢しているわけではありません。
- 自分の足に正しく合っていること
- 手持ちの服と無理なく合わせられること
- 自分の中で履く理由が明確であること
何を買うかと同じくらい、「何を買わないか」
それも今の私にとっては、心地よい暮らしを守るための大切な靴選びの基準になっています。
「買う理由」より「買わない基準」を持っておく。
好みの靴を前にすると、つい買う理由を探してしまうものですよね。
自分なりの「買わない基準」をいくつか決めておくと、靴を増やさずにすむかもしれません。
