ここ30年ほど、日本では給料が大きく増えることはありませんでした。
その一方で、消費税や社会保険料の負担は少しずつ増えてきましたが、
物価は長い間、比較的安定していたため、日々の暮らしの中で強い危機感を抱くことはありませんでした。

ところが、ここ数年で状況は大きく変わります。
スーパーへ買い物に行けば食品の値段が上がり、電気代や日用品など、
生活に欠かせないものも次々と値上がりしました。
総務省の消費者物価指数を見ると、この5年間で物価はおよそ1割以上、上昇しています。
「このままで大丈夫?」
普段はあまり細かいことを気にしない私でも、
今後の生活について真剣に考えるようになりました。
例えば、5年前に100万円で買えたものが、今では110万円以上必要になることがあります。
銀行口座の残高は100万円のままでも、「100万円で買えるもの」は確実に少なくなっています。
しかも銀行に預けていても利息はほんのわずかです。
これでは、お金を使っていないのに、そのお金が持つ「買う力」は少しずつ小さくなってしまいます。
もちろん生活防衛資金としての預貯金は大切です。
「貯金だけで、本当にお金を守れるの?」
そんな疑問が私の中に生まれました。

若い頃なら、「もっと働いて収入を増やせばいい」と考えられたかもしれません。
60歳になった今は、体力にも限界があります。
収入を大きく増やすことは、以前ほど簡単ではありません。
だからこそ、今あるお金を守り、少しでも将来につなげる方法はないだろうか。
そう考えたことが、私が投資について学び始めるきっかけになりました。

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