団地に移り住んでから、以前から育てていた植物に、
少しずつ新しい植物を買い足していきました。
気がつけば、朝と午後の一日に2回、ベランダへ出ることが習慣になっています。
一つひとつの植物を見て回り、花が咲いていれば花がらを摘み、
多肉植物から花芽が伸びていれば、その成長を眺める。
葉の張りや色、土の乾き具合を見ながら、昨日と変わったところがないかを確認します。

植物の状態は、毎日同じではありません。
元気に瑞々しい姿を見せてくれる日もあれば、葉の色が悪かったり、
茎がひょろひょろと伸びていたり、思うように育ってくれない日もあります。
「どうしてこうなったんだろう」
「何を変えたら元気になるんだろう」
そんなことを考えながら、植物の育て方を調べることも、いつの間にか日課になりました。
状態が悪いと少し落ち込みます。
反対に、元気に育っている姿を見ると嬉しくなって、つい何度もベランダを覗いてしまいます。
植物を育てることは、思っていたよりも一喜一憂するものなのかもしれません。

それでも、季節が変わるたびに違った表情を見せてくれるところが楽しい。
春には新しい芽が出て、
夏には植物の勢いが増し、
秋には少しずつ姿が変わっていく。
同じ鉢を眺めていても、季節によって見えるものが違います。
そして、風が気持ちよい季節には、ベランダに置いている収納箱をベンチ代わりにして、
しばらく座ることもあります。
植物を眺めながら、ゆっくり深呼吸する。
忙しく何かをするわけでもなく、育ててきた植物を眺めながら、その時間を楽しむ。
そんな時間が、私にとってちょっとしたご褒美になっています。

私のベランダには、まだまだ改善したいところがあります。
これから少しずつ植物を選び、鉢の高さや配置を考えながら、
いつか小さなイングリッシュガーデンのような空間にできたらと思っています。
でも、完成することだけが目標ではありません。
植物の様子を見ながら、考えて、手をかけて、季節の変化を楽しむ。
その過程そのものが、今の私には心地よい時間です。
植物を育てているのではなく、植物のある暮らしを育てる。
そんなふうに考えると、ベランダは単に植物を置く場所ではなく、
私自身が一息つける場所なのだと思います。

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