先日ブルームバーグ誌で「超富裕層が多い街ランキング、NYが香港に抜かれる-東京3位」という記事が出ました。
ん?ニューヨークが香港に抜かれた?ということは、それまでは香港はニューヨークよりは超富裕層は少なかったんですよね。そしてそこに「東京3位」という文字が並ぶということは、さて香港に住む超富裕層って世界ランキング何位なの?
そんな疑問をクリアにするべく調べてみましたよ。
目次
超富裕層ってどのくらい金持ちなの?
そもそも「超富裕層が多い街ランキング」と言うけれど、「超」が付くほどの富裕層ってどのくらいの金持ちなんでしょうか?
シンガポールの調査会社ウェルスX社によると、3,000万米ドル(約33億3,000万円/約2億3549万香港ドル)以上の資産を持つ人を「超富裕層」と定義しているようです。うーん、筆者には想像すら出来ません(涙)。
でも、確かに香港には超富裕層の方々がいます。
香港の超富裕層の多くは、学生への奨学金援助や演奏会やコンペティション開催への資金援助など、彼らのサポートがなければ成り立たない多くの援助を惜しまずしているんですよ。
演奏会やコンペティションへ行くたび、どなたの資金援助で成り立っている催し物なのかを知り、すごいなぁと敬意を抱くのです。(何人もの連名での援助ではなく、○○家のみの資金援助。どんだけごっそり援助してるんだ?と感嘆)
富裕層と超富裕層ってどう違うの?
さて多分筆者は生まれて初めて聞いたような気がする「超富裕層ランキング」ですが、一体どんなものなのでしょうか?富裕層ランキングという名前じゃダメだったのかしら?
富裕層と超富裕層の違いは、ミリオネア(100万長者)とビリオネア(10億長者)のようなものなのかもしれませんね。ちなみに日本での富裕層とは、世帯年収が3,000万以上で保有金融資産が1億以上という定義なのだそうです。ちなみにこの金融資産に土地は含まれないとのこと。へぇえ。確かにこのくらいなら結構周りにもいそうな気がしますよ。
この富裕層に対して超富裕層は、保有金融資産が10億以上という定義があるとのこと。うーん、億を超えてしまうと筆者にはわからない世界(憧れ)。
富裕層と超富裕層の特徴
富裕層の人たちは、自らを満たすというのがミッションで、その資産は短期で築いたものが特徴だそうです。一大で財を成した、などとも言いますね。なるほど。
対して超富裕層の人たちは、血を絶やさないことがミッション。その資産は世代を超えて築いてきたもので、その膨大な資産を守り受け継ぎ、真の社会貢献をしているのが特徴だとか。
香港に長く住んでいて、超富裕層の方とも知り合う事があり、そんな方々を見ていると納得。いつの時も、自分たちのことだけではなく、他者が喜ぶことを考えていて笑顔が絶えないのです。
超富裕層ランキングってどんなもの?
さて超富裕層ランキングって、一体どんなものなのでしょうか?いつからこんなランキングをやっているのか?どこの国(あるいは研究機関)がやっているのか、興味津々!
この超富裕層ランキングというのは、シンガポールの調査会社「ウェルスX(Wealth-X)」が発表しているものです。
このウェルスX社は、会員に対して超富裕層の個人に関する質の高い展望と情報を提供。また世界の純資産10兆7000億米ドルを代表する個人をプロファイルし、超富裕層と協力する専門家の世界的標準となっているそう。簡単に言えば、超富裕層について調査する専門機関といったところでしょうか。いやしかし、世の中には知らない世界があるものですね。
ちなみにウェルスX社のウェブサイトはこちら。英語のみの表記ですので筆者は読む気も失せて呆然と眺めるだけ(汗)。
前回の超富裕層ランキングの結果は?
なんと前回の超富裕層ランキングでの、超富裕層が多く住む街の第1位はアメリカはニューヨークでした!続く第2位は、第3位はシンガポール、第4位は北京、第5位が東京、
2018年に発表された超富裕層が多く住む街ランキングの結果は?
2018年9月に発表された「超富裕層が多く住む街ランキング」の結果は、以下の通りでした。
第1位 | 香港 | 10,000人 |
第2位 | ニューヨーク | 8,900人 |
第3位 | 東京 | 6,800人 |
第4位 | ロサンゼルス | 5,300人 |
第5位 | パリ | 4,000人 |
第6位 | ロンドン | 3,800人 |
第7位 | シカゴ | 3,300人 |
第8位 | サンフランシスコ | 2,800人 |
第9位 | ワシントンD.C. | 2,700人 |
第10位 | 大阪 | 2,700人 |
これは都市別なので、国別にするとまた違う結果になりますよね。中国大陸の都市が一つも入っていないのは、中国の超富裕層は各地に点々としているからなのかもしれません。また、香港が1位になったのは多分に中国大陸からの富裕層の移民が増えたから、逆に言えば富裕層だからこそ香港へ移住する事が出来たのではないかと筆者は思っています。
※ お金持ちだから香港の投資物件がいっぱい買えるとか、会社を設立するとかで居住ビザも一般ピーポーよりは遥かに取得しやすいと推察。
どうして香港は超富裕層が多く住む街ランキングでNYより順位が上ったのか?
上で書いた事と重複しますが、筆者の考えでは香港で超富裕層が多くなったのは、以前から香港にいた欧州系の超富裕層に加え、中国大陸からの富裕層が押し寄せてきたからではないかと思いますよ。なんと2016年度と比べて香港の超富裕層は31%も増えたとのこと。
多分、仕事をするのも(事業を興すのも)投資するのも、中国大陸内より香港のほうが自由度が高いでしょう。
超富裕層が多い街ランキングでNYが香港に抜かれる?一体香港は何位なの?のまとめ
- 超富裕層とは3,000万米ドル(約33億3,000万円/約2億3549万香港ドル)以上の資産を持つ人のこと
- 超富裕層多く住む街ランキングとは、シンガポールの調査会社「ウェルスX(Wealth-X)」が発表しているもの
- 超富裕層が多く住む街ランキング2017年度の第1位はなんと!香港だった!
超富裕層が多く住む街ランキングで香港が1位になったのは、中国大陸の超富裕層が移住してきたからではないかと推察しています。日本でも数年前に中国人が押し寄せてきた時に「爆買い」という言葉も飛び交いましたよね。あのような感じで、もっともっと超富裕層の中国人は香港に移住して不動産や投資で更に豊かになっているのでしょう。

