香港のデモは収束する気配を見せずに半年以上も続いています。
香港の警察官は、以前に発表されたほぼ10億香港ドル(約140億円)の残業請求に加えて、2億3500万香港ドル(約33億円)の食事他の手当を受け取ったと発表されました。
クリスマスにもデモは行われ、デモ隊に対して催涙弾を浴びせ続けた香港警察。また、混乱を回避するために2020年に向けてのカウントダウン花火は中止と発表されています。
2019年12月後半に香港で起こっている事について追っていきましょう。
目次
香港警察の手当
治安局は香港政府が2019年6月以来、最大950百万香港ドル(約133億円)の残業手当を支払っていることを明らかにしました。
12月27日(金)の公務員局からの立法評議会への文書によると、2019年6月から11月にかけて、職務内容を超えて業務を遂行した者を含む最前線の役員および後方の事務職員に、85百万香港ドル(約11億9千万円)相当の手当が与えられたとのこと。
更に5,000万香港ドル(約7億円)が食事費として支給されましたが、野外に配置されて食料を入手できなかった警官には、後で弁当が提供されました。
警察の広報は、警官1人の1日あたりの食料手当は69香港ドル(約970円)から137香港ドル(約1,900円)の範囲であると発表。
2億3500万香港ドル(約33億円)のうち、どの程度が反政府抗議活動に対応する警察のものであるかは不明。なお、前年の数字は食事手当の内訳を示しておらず、部隊は質問に応じませんでした。
※ この記事の出典はSouth China Morning Postの2019年12月27日の記事。
香港デモはクリスマスも警察と衝突した!
香港は、12月25日(水)26日(木)がクリスマスの連休でした。そのクリスマス休暇前のクリスマス・イブから香港市民による反政府抗議活動(デモ)は行われ、警察と衝突。
普通のクリスマスだったら、みんなでお祝いしたり一緒に食事したりパーティーしたりしますけど、香港人にとっては、催涙弾の煙を浴びた「ホワイトクリスマス」でした。イヴにもクリスマスにもボクシングデーにも、警察は催涙弾やペッパースプレーを乱射して多くの人を逮捕しました。#香港 #香港デモ pic.twitter.com/sfUOri0AlL
— 周庭 Agnes Chow Ting 😷 (@chowtingagnes) December 26, 2019
香港市民のデモ隊がショッピングセンターで火炎瓶を投げると、警察は催涙スプレーをデモ隊へ浴びせるという事が香港の各地で発生。
昨日、香港警察はデモ参加者に対し、ペッパースプレーの缶や警棒で頭を殴り、盾で首を攻撃しました。盾には血痕がありました。これが香港警察が言う「最低限的暴力」です。→ pic.twitter.com/deJoH1UKrO
— 周庭 Agnes Chow Ting 😷 (@chowtingagnes) December 29, 2019
香港警察が言う「最低限的暴力」とは一体何なのか?
マンションからデモを見ていただけなのに
なんと、マンションの窓から外のデモ隊と警察の衝突を見ていただけなのに、その窓に警察から催涙弾が打ち込まれた!という衝撃のニュースが。
なぜ、何もしていない一般市民まで攻撃されてしまうのでしょうか?一体、香港警察は何を取り締まっているのでしょう?
大晦日から元旦へのカウントダウンは
香港島と九龍半島の間にあるヴィクトリア・ハーバーで毎年、年越しカウントダウンで打ち上げられる花火は中止になったと発表されています。→2019〜2020年新年を祝う香港ヴィクトリア湾でのカウントダウン花火中止!
しかしその代わりに香港政府観光局は、香港市民や観光客のための「カウントダウン・ラッキードロー」の開催や、普段夜8時から開催している「シンフォニー・オブ・ライツ」の特別バージョンを、新年を迎える瞬間から10分ほど開催すると発表しました。
カウントダウンのシンフォニー・オブ・ライツのニュースはこちらの香港政府観光局のページをご覧ください。
2019年12月30日の注意事項
香港政府観光局が発表している2019年12月30日の注意事項をこちらでもご案内しておきますね。
今日12月30日には、香港島のセントラル(中環)で抗議活動が予定されています。中環へ行かれる用事がある方はくれぐれもお気をつけて。可能なら今日は中環へは行かない事をおすすめします。本日の抗議活動の状況はこちらのラインでご案内しているよう。
また、香港へ観光や仕事などで見える日本人の皆様は、在香港日本国総領事館のホームページをチェックしておくことをおすすめします。領事館のホームページはこちら。
また、香港国際空港ではセキュリティ・チェックを強化しているため、いつもより時間がかかるので出発時刻の3時間前には空港に到着する事を推奨しています。
香港警察の問題発覚!2019年クリスマスから年末のデモ活動にカウントダウンはどうなる?のまとめ
- 香港警察には食事や残業などの手当が支給されているが、どの程度が反政府抗議活動に対応する警察のものであるかは不明
- 香港デモ反政府抗議活動はクリスマス・イブから警察と衝突!
- マンションの窓からデモを見ていただけの市民の部屋に警察から催涙弾が!
- 大晦日から元旦へのカウントダウン、花火は中止だがラッキードローにシンフォニー・オブ・ライツは開催される!
- 2019年12月30日も香港島の中環でデモ活動が行われる予定!
- 香港在住者も仕事や観光で香港に来る人も、ニュースや領事館のお知らせをチェックしておこう!
落ち着いていくかと思えばまた勃発。デモに対応している香港警察も、私服警官も多く安易に外を歩いていて巻き込まれないとも限りません。くれぐれもご注意くださいね。


