遂に夜間外出禁止令だけじゃなく覆面禁止令が発令された香港。デモは終息に向かう気配はなく、更に激化。
今度は14歳の少年が警察に足を撃たれ重症というニュースが飛び込んできました。なぜ?どうして?
10月1日に中国の建国70周年を迎えました。中国政府はそれまでに香港のデモを沈静化したかっただろうと思います。しかし香港市民の気持ちは収まりません。
起こっている事実を、伝えて参ります。
目次
また香港市民が警察に撃たれた!
私の知る限り、警察による発砲での負傷者はこれで3人目。

右目を撃たれたジャーナリスト
インドネシアのジャーナリストの女性が、9月29日に報道者である黄色いベストを着用し、目を守るゴーグルをつけて現場で取材していた最中に、警察が撃ったゴム弾が防護ゴーグルに当たり右目を失明。

警察に撃たれる直前。撃たれる様子は動画でニュースでも報道
10月1日、中国の建国記念日のその日、景観から至近距離で胸を撃たれた18歳の男子高校生。撃たれた少年は、実弾が肺に達し重症。
そして3人目の実弾被害者が出てしまいました。10月4日、なんと14歳の少年が太ももを撃たれて重症とのこと。場所は中国に近い新界地区の元朗(ゆんろん)。私服警官に撃たれたらしいという情報です。
催涙スプレーや放水にとどまらず、市民に実弾を発砲するというのは、もう引き返せない(収まりのつかない)ところまできてしまったのでしょうか。。。
撃たれた男子高校生が訴追される!
何ということでしょうか。10月1日に警察によって胸を至近距離から撃たれ重症の18歳男子高校生が訴追されるという事態に。
撃たれたのに追訴されるってどういうこと?と筆者は思いました。どうやら理由はこうです。
警察に撃たれた男子高生が訴追された理由とは
香港政府は「夜間外出禁止令」と「覆面禁止令」を発令しました。今回、警察に撃たれ重症となった男子高校生は、この2つの禁止令により訴追されたとのこと。この高校生を至近距離から撃った警察官は「正当防衛」を主張しています。
威嚇射撃ではだめだったのでしょうか?
しかし、この撃たれた少年、撃たれてから3分も放置されていたというのです。確かに映像を観れば、すぐに助け出されてはいません。この、誰もすぐに救命措置を行わなかったという事も、この後に香港市民のデモが激化する引き金に。
香港の地下鉄MTR全線停止
香港の地下鉄を運営している香港鉄路MTRは、10月4日夜、市内と空港を結ぶ香港エアポートエクスプレス以外の全線を停止すると発表。本日10月5日は全線停止しています。
空の便にもまた影響が?
香港市民による空港での座り込みでフライトが離発着出来なくなる事がありました。しかし今度は市民の座り込みではない所での、空の便への影響です。
香港の航空会社「キャセイパシフィック航空」の社員が、このデモ活動に参加していたり、支持をしている事があってもおかしくはないと筆者は思いますよ。だって香港市民の一人でしょう?しかし、それが中国側にとっては問題のよう。
中国民用航空局は、8月9日に香港デモに関わったキャセイ職員が、中国本土内でのフライトに関わる事を拒否。以来、キャセイ航空は人員のやりくりに追われているようです。なんとこれまでに、パイロット8人にキャビン・アテンダントが18人も解雇されているとのこと。
経営そのものが追い込まれているのかもしれません。
移住を考えて香港を飛び出す人たちも?
これはそもそも香港がイギリスから中国へ返還される少し前にも起きた現象。
筆者もつながりのある香港人や香港に住んでいる外国人の富裕層の人たちが、香港を飛び出して移住を考えているのを感じています。
なんと「ゴールデン・ビザ」なるものがあるとか。それは様々な国で、不動産購入やある一定額以上の投資を条件に移住を認めるビザ。いっとき、日本からもマレーシアへ移住する人が増えた事がありましたね。やはり不動産購入と規定額以上の金額を持っていくという条件付き。
資金力のある富裕層にとっては、香港に執着する必要はありません。子供がいれば、子供の将来をも考えるでしょう。住みたい国へ移住しても、時と状況が変わればまた香港へ戻ってくることも。
2019香港デモ、14歳少年撃たれる!地下鉄全線運休(10月5日)のまとめ
- 香港デモ、3人目の実弾被害者は14歳の少年!
- 至近距離から撃たれた高校生が訴追される!
- デモの影響で香港の地下鉄MTRは全線停止に
- 空の便、キャセイ航空が危機に
- 香港在住の富裕層は他国への移住も
大好きな香港、どうかこれ以上事態が悪化しませんように。市民が傷つけられることが起きないよう祈っています。


